5月9日から2日間、私はウクライナ国境の街であるメディカを訪問しました。
メディカという街は、ウクライナ侵攻関連のニュースで聞いたことがあるという人もいるかもしれません。この街はウクライナの国境と隣接しているため、昨年2月にロシアによるウクライナ侵攻の開始直後に大量の避難民が殺到し、国境検問所付近が一時的な避難所となったことで知られています。
そして現在、この国境にある小さな街は今どうなっているのだろうか。ふと気になった私は迷いはあったものの、思い切ってメディカを訪れることにしました。
以下が、現在のメディカの様子です。国境検問所付近は撮影はできないため、写真は少なめですがご了承ください。









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写真には撮っていませんが検問所の周辺にはスーパーマーケットや軽食屋などのお店もあり、食料などの最低限のものは揃えることはできるようです。また、出国審査待ちのトラックの前に3人ぐらいの年配女性が何か大声で訴えている様子が確認できました。何を言っているのかは正確には聞き取れませんでしたが、3人とも深刻そうな表情だったことからSOSを出していたと思われます。それをここで眺めることしかできない自分が情けなく感じます。
検問所を離れると周辺の物々しい雰囲気とは一変。検問所付近の喧騒とは無縁の長閑な光景がありました。そこは小鳥のさえずりが響く緑あふれる公園やオシャレな民家、だだっ広い平地が広がるごく普通の村だったのです。



メディカは観光地ではありませんが、歴史的価値のある名所はいくつかあるみたいですね。そもそもメディカという村自体も14世紀にはすでに存在していたらしい。








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以上がメディカの旅行記でした。
実際に訪れた感想ですが、一年経過したためか思っていたよりは比較的落ち着いている印象でした。また、侵攻当初にあったと思われるキャンプ場は私が見た範囲ではすでに撤去されているように見えました。(もしかしたら見えない部分でまだあるかもですが…)一部のボランティア団体とそのスタッフが活動している様子はありましたがが、一旦こちらも目処がついたのかなという感じです。むしろ、避難民と思われる人々が大きな荷物を持ちながら検問所に向かっている姿が多くあり、ウクライナ行きのバスも何本か見かけたので、もしかしたら祖国に帰る方が増えているのかもしれません(特に戦況がそこまで酷くないリヴィウなどの西側出身の方なら尚更なのかも)。
メディカは国境検問所を離れると民家が並んだ小さな村があり、小鳥のさえずりや犬、ニワトリの鳴き声が響くような長閑な雰囲気がありました。小さい田舎町ですが道は綺麗に整備されており、洗練されたおしゃれな民家も結構ありましたし、わずかですがお店や史跡、教会も最低限揃っていました。そこには、犬を散歩する人や学校帰りにアイスクリームを食べる子供達、庭で優雅にティータイムを楽しむ老夫婦、農作業をしている人等、ごく普通の日常生活を送っている人々の姿があり、思わずほっこりしました。そのような街の隣でまさか戦争が起きているなんて信じられるでしょうか。
今回はここまで。前後してしまいましたが、次回はメディカ訪問の前に行った世界遺産の街ザモシチの旅行記を投稿予定です。完成までしばしお待ちを。
それでは。