2017年3月8日 ウクライナ・オデッサ 「黒海の真珠」と呼ばれた東欧の港町 

ウクライナ

ホステルをチェックインした後荷物を置いて早速街へ出かけた。

この時同じ部屋にいたケイトという女性が色々と部屋や宿の中を案内してくれた。ケイトという名前だが、彼女はロシア人である。

外を出てしばらく真っ直ぐ歩いて行く。すると中心地が見えてきた。どうやら公園のようだ。目的地はかの有名なポチョムキンの階段。

港町らしくイカリのモニュメントがある

 

道路は結構石畳が多い印象で、マルシュルートカやトラムが通っている。この周辺は博物館や美術館が集中している。

 

この大きな建物はオデッサに古くからある劇場。入場料がとても安いんだとか。 

劇場のすぐ隣にはエカテリーナ女帝(二世)の記念碑が堂々と立っている。なぜエカテリーナかというと、実はオデッサは彼女が南方とのルートを確保するために作られた街である。彼女の下にいる男の銅像は愛人である。エカテリーナは偉大な功績の一方で色恋沙汰が多かった。

 

 シティホールの下で女性たちが何か抗議活動をしている。彼女たちは「女性に権利を!」といった事を叫んでいた。この日は3月8日。実は国際婦人デー、いわゆる「女性の日」だったのである。ロシアもそうだが、ウクライナもこの日は祝日である。休みの店や公園にいる人が多いのはこのためだったのか、と納得。

大砲のモニュメント

しばらく歩き、今回のメインであるポチョムキンの階段を探すものの、それらしい建物が見当たらない。地図を見るとすぐ近くにあるのは間違いない。むむ、なんかおかしいぞ。

しかもこのようなフェンスが周りを囲んでる。どうやら「ギリシャ公園」というものをつくるために工事しているようだ。ということはまさか….

と思い、フェンスにあったビラを見つけ読んでみると…..

やっぱり!工事中でポチョムキンの階段は閉鎖中ということ。せっかくオデッサ来たのに残念すぎる。これで一気に楽しみが無くなった気分になった。

「オデッサ市民と我が街のゲストの皆様。修復工事のため、ポチョムキンの階段(大並木道)への通路は一時閉鎖しております。今年の5月17日以降には修復工事によって一新した階段と散歩をお楽しみいただけます。ご不便をおかけしまして申し訳ございませんが、ご理解をよろしくお願い申し上げます。」

フェンスの隙間からわずかながら見える階段。工事中というものあり、無残な姿となっていた。来た人みんな同じ隙間から見ようと必死になっていた。被害者は私だけではないようだ。

  

もちろん、ケーブルカーも閉鎖中

 

公園からの眺め。工業地帯や貨物船が見える

公園を後にし、メインストリートに向かって散策していく。

それにしても祝日というものあって人が多い。

お馬さんとポニーがある。どうやら乗馬体験ができる模様。ポニーは子供用。

 

オデッサのメインストリート。様々な店が並んでる。 

厳重シリーズその2 コーヒーマシーン

 

パッサージュ33という商業施設。モスクワにあるグムに似ている。天上以外は豪華な作りである。モスクワのほうもそうだけどなんで天上はこんなダサい骨組みみたいなやつにするんだろうなあ。

女性の日のため、屋台には男性が女性にプレゼントする用の花が多く売られていた。 

ロシアに限らず、ウクライナでも女性の日は超重要な祝日である。街の至る所でプレゼントされたであろう花を持った女性がいっぱいいた。

 

オデッサで一番大きな百貨店グム。その下にはスーパーマーケットが入っている。 

自炊でボルシチを作るためにここで買い物をすることに。スーパーは意外と広く、品揃えも豊富だった。さすがはウクライナ、ビーツやディルなど、ボルシチに必要な材料が簡単に入手できる。

ガスなしの水を探している時に従業員のおじさんが「ガスなしはここだよ」と言って教えてくれた。そこから「あんたどこから来たんだ?キタイ(ロシア語で中国人の意味)か?」と聞かれたので日本人であることを言った(中国人に間違えられたのは今回が初めて)。「東京からきたのか?」「いえ、神戸です」といったやり取りが続く。このおじさん結構おしゃべりで止められてたため買い物が中々進まなかった。

ホステルに戻った後、早速ボルシチ作りを開始。しかし問題が発生。肝心のサワークリームを忘れるという痛恨のミスをしてしまう。隣で料理をしているルームメイトのロシア人男性にサワークリームを持っていないかを聞いてみると、なんと分けてくれた。しかも彼は「ここに置いとくから好きな時に使ってもいいよ」と言ってくれた。ありがたやありがたや。

この宿はキッチンのすぐとなりが共同スペースで大きなスクリーンがあった。そこでなんと、いきなり映画を見るからといって電気を消したのだ。もちろんキッチンの明かりも消された。私はこの状態で、換気扇の明かりを頼みに作る羽目になってしまった。隣のロシア人も「映画を見るらしいね、まあ仕方がないさ」といって笑っていた。

そのため、写真取っても残念ながら美味しく撮ることができなかった。何とかフラッシュをONにしたがこれが限界。味は美味くできてたが。 

二日目に続く。