2017年3月7日 リヴィウからオデッサまでの夜行列車の旅 

ウクライナ

リヴィウ最終日。この日は夜行でオデッサに向かう日だ。

出発までの時間はあったのでこの日もゆっくり散歩することに。するとそこで気になっていたものが。

ここでは屋台で古本が売られていた。掘り出し物を探したが特に目ぼしいものは…ない。

重厚な博物館のような建物。これはレストラン。格式高そうだ。気になったがこれからの旅費が必要なので今回は我慢。代わりに空いてそうな簡易レストランで食事をすることに。店内はガラガラだがwi-fiもあるし、店内も落ち着くのでのんびりと過ごせた。ちなみにここの店主は陽気で気さくでめっちゃ話しかけてくる。何も聞いてないのに「俺は何人に見えるか?そう、ギリシャ人だ」と自己紹介してきた。まあ、ギリシャ人らしいっす。20フリヴニャ(84円)のケバブは中々美味かった。

この店のトイレにあった看板。右真ん中は分かるが、それ以外がマジで意味不明である。特に左下の釣りは盛大に吹き出した。過去にやった人がいたらそれは珍事である。

国民博物館。

出発前なので最後に土産店を物色することに。特にウクライナの民族刺繍のシャツが欲しいので探すことに。ここリヴィウには洋服店が多く、刺繍シャツも豊富に揃っている。最初に入った店はモノは良かったが値段は高かった。どれも3000フリヴニャ以上はする(吐血)。次の店は雑貨と服が置いていた。堂々と「ドブリデーン」と挨拶をしたせいか、ここの店員さんがウクライナ語を話せると勘違いをして比較的早口で話しかけてきた。さすがに分からなかったので「ロシア語でお願いします」と頼んだ。ここもなんか違う買ったので別の場所で再び探す。土産店も見に行く。どこの土産屋もそうだが、だいたい出入り口付近にマグネットとTシャツが所狭しと並んでいる。

そこにもシャツはあったが、見るからに機械縫い臭く安物感が否めなかった。試しに「これはハンドメイドですか」と聞くとやはり「違う」という答えが返ってきた。中々上手いこといかないもんすねえ。どうせ買うならハンドメイドがいい。

結局リヴィウでシャツを買うのは諦め、キエフで探すことにした。代わりに訪問記念にマグネットを購入。そうこうしているうちに時間が迫ってきたので夕飯に。

リヴィウ最後の晩餐はやっぱりお気に入りのКрымで。この日はラム肉のスープとプロフを注文。こちらは49フリヴニャ(207円)。

プロフは超絶品。クミンが程よく効いてて旨味も凝縮。最高。同時にプロフ作りたい欲が湧いてきた。50フリヴニャ(211円)。

追加でトルコ風(?)コーヒーをいただく。なんとも独特な風味、でも不思議なことに癖になる。さり気なくデザートが付いていてお得感。30フリヴニャ(126円)。 

町中にあったゴミ箱から煙が出ていた。どうやら誰かがタバコを消さずにそのまま捨てて中のゴミに引火してしまったようだ。このようなゴミ箱が燃える光景はウクライナに限らずロシアでもよく見る。夕食で至福の時間を過ごした後に宿に預けていたバックパックを回収し、鉄道駅に向かう。混雑したトラムで荷物に気を配りながら乗車。

リヴィウ駅は鉄道駅と思えないぐらいに美しく見応えがあった。

内観もまるで宮廷のよう。さらに驚いたのは、ラウンジのような施設があったこと。有料だが快適である。利用料、Wi-Fiそれぞれ10フリヴニャだったような気がする(42円)

電光掲示板。このタイプはロシアや東欧ではよく見る。

列車に揺られながら飲もうとリヴィウスキエを買ったが残念ながら車内での飲酒は禁止だったのでオデッサまで持ち込むことに。

安定の国旗カラーの車体。ちなみに国内移動の夜行列車は今回が初めて。

リヴィウ本当に快適な街だった。次行くなら夏に行きたい。部屋のタイプは2等のクペー。どこも満室だった。予約して良かった。ウクライナ国内で夜行を利用する場合は予約の方が安全である。

私の部屋も埋まったが、全員男性だった。ちょっと不安ではあったがあまり気にしないようにした。リヴィウからオデッサまでの所要時間は約12時間と結構かかる。

それにしてもなんで東欧の夜行列車ってこんなに快適なんだろうなあ。微妙に薄暗い電気と茶色の壁がミソである。次はプラッツカルタに挑戦してみたい 笑

熟睡しているうちに気がつけば朝。同時にオデッサにも徐々に近づいている。

 

なんでこうもドアの隙間にゴミを入れるんやろうなあ….しかもなぜ爪楊枝 笑

予約の時に希望すればコーヒーか紅茶が飲める(有料)。

 8時20分頃、無事にオデッサ到着。透き通るほどの快晴だが結構ひんやりしていた。

12時間という長い列車の旅が終わった。さあ、オデッサ生活の始まりだ。