2017年3月2日夜 ザグレブからブダペストまでの旅【2023年9月一部更新】 

ブダペストの宿泊した宿の窓だけ手動のエレベーター クロアチア

何とか無事にブダペスト行きのバスに乗れた。バスの場合、ザグレブからブダペストまで約4時間。そこまで遠くはない。

しばらくすると、国境付近に到着した。バスは停車し、出入国審査が始まる。クロアチアとハンガリーはお互いにEU圏内であるが、実はクロアチア側がシェンゲン協定に加盟していないため(※2017年3月当時)、審査の必要があるのだ。ここでまた、バスから降ろされる。まずは出国審査。列に並び、パスポートに出国スタンプが押された。そしてまたバスに乗車し、国境を越えてまた降ろされる。次はハンガリーの入国審査だ。ここでは、ユーロピアンとそれ以外の者とは審査の窓口が異なるようだ。当然だが、乗客のほとんどがユーロピアンだったので、多数はユーロピアン専用窓口に行き、それ以外は私とウクライナ人ファミリーの4人が残り、別の場所を案内された。

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※2023年9月10日追記
2023年1月1日にしれっとシェンゲン協定に加盟していました。さらにそのついでと言わんばかりにユーロ導入までしやがりましたね。ついにやったなクロアチア。ですのでクロアチアとシェンゲン協定加盟国間の移動であれば出入国審査は撤廃していますし、ユーロ圏から移動しても両替が不要になったのでご安心下さい(物価はかなり上がったけどね泣)。(※セルビアやボスニア等の非EU圏間の国境越えは引き続き審査が必要です。)

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4人しかいないので、名前を呼ばれて審査をする形となった。私は最後に呼ばれ、審査は開始。パスポートが念入りに確認される。ちょっと怖い。しかし何も聞かれることはなく無事にスタンプは押され、手続きは終了した。どこの国かが分からないぐらい超絶薄いスタンプがパスポートにあったのを確認した。

この国境の審査は何故か1時間かかった。そこからさらに休憩時間もあったので、本来の到着時刻である21時から1時間以上遅れてしまった。しかも変なところにバスが停車したので中心地まで地下鉄で行かなければならない。そして困ったことに宿泊先には22時から23時の間に着くと伝えてしまい、超弱小Wi-Fiを借りて確認すると、オーナーのアンナさんから「いつ到着しますか?フロントは24時間開いていないので長く待てません」的なメッセージが来ていた。返信しようとした途端にWi-Fiが途切れた。さて、どうしよう。考えても仕方がないのでとりあえず地下鉄に乗って中心地まで行くことに。

が、私はここでやらかしてしまう。降りる駅を間違えたのである…

乗車したのは3番線で、本来ならDeák Ferenc tér駅で1番線に乗り換えてOktogon駅で降りないといけなかったのだがなぜかKálvin tér駅に降りてしまった。なぜこんなことになってしまったのかというと、出発前に宿までのアクセス方法を調べるのをつい忘れてしまったからである…そのため、最寄り駅が分からず、とりあえず中心地の駅に降りようとした結果がこれである。少し迷い、宿に到着した時はすでに23時半過ぎていた….

宿のインターホンを押すが反応しない。スタッフのアンナさんはすでに帰ってしまったようだ。「長く待てない」と言っていたので当然である。「これ、入れないパターンじゃん…」と絶望したその時、利用者のトミーという小太りのおっさんがドアを開けてくれた。これで何とか野宿は逃れた。すぐさまアンナさんの携帯に連絡を入れ、チェックインは明日でいいという。よかった。

旅をするとトラブルは付き物だが、今回のは完全に私のミスであり、下調べを怠った結果である。今度は気をつけよう….

 エレベーターはドアだけ手動だった。