起床後、チェックインを済ますためにすぐさまスタッフのアンナさんの元に行った。そのついでに、昨日到着時間の連絡ができなかった事も謝った。怒ってるんじゃないかと内心ビクビクしたが全く逆だった。彼女は笑顔で「そんなの全然気にしなくて大丈夫よ!私の方こそ到着を待たずに帰っちゃってごめんね。」と言ってくれた。いい人で良かった。チェックインも滞りなく終わった。
しかし、残念なことにここの宿の近くで工事がしていて大変うるさかったのでこの日からは別の宿に移動することにした。ちなみに宿泊先はActivity Hostelである。この宿自体はとても快適で過ごしやすかった。
では早速、ブダペストを散策。初めてブダペストに行ったのは三年前の2月上旬のこと。当時はフリーツアーだったが初一人旅だった。この時の私はまだ学部3回生の時だったっけ。旅のことなんて右も左も分からない状態で常にドキドキだった記憶がある。何もかもが新鮮で「本当に一人で来ちゃった…」って感じかな。あれから三年経ったと思うとなんとも言えない感情が湧き上がってくる。
まさか、海外の街で懐かしさに浸れる時が来るなんて夢にも思わなかった。複雑なのと同時に無性に嬉しい気持ちにもなった。
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劇場も相変わらずだ。
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ブダペスト西駅のすぐ隣にはかの有名な「世界一美しい」と言われているマクドがある。まるで老舗ホテルの喫茶店のような内観だがマクドナルドである。もう一度言うが、マクドナルドである。メニューもマクドナルドである。ちなみに行ってません 笑
ついでに駅で次の日に乗るリヴィウ行きの列車のチケットを買うことに。西駅のチケット売り場は国内と国際は窓口が異なるらしく、それを知らずに国内窓口に行くと「インターナショナルあっち!」と言われた。リヴィウまでの料金は14000Ft(約5200円)と決して安いとはいえない。何とか空席はあったのでそれが良かった。
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国会議事堂も三年ぶりに見に行った。当時はこんな近くまで見たことがなかったが、改めて見るとあまりの美しさに空いた口が塞がらない。信じられないがこれは宮殿ではなく国会議事堂なのである。
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ブダペストには、市営渡船があって、気軽にドナウ川周辺をクルーズすることができる。ちなみにこの船はブダペスト交通局が運営している。
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国会議事堂を後にし、ドナウ川沿いを散策した。この日は快晴だったのも手伝い、寒さも控えめで風がちょうどよくあって心地よかった。
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すると、多くの靴が並んである光景に出くわした。しかも観光客が写真を撮りまくっていた。
これはなんだろうか。一見すると靴の像が並んでいるだけにも見える。なぜドナウ川に靴の像があるのだろうか。
ブダペストに行ったことがある人や歴史に詳しい人はすぐにピンとくると思うが、その背景には非常に悲しい歴史があったのだ。実はこの靴はユダヤ人のものだったのである。ナチスによるユダヤ人迫害が加速していた第二次世界大戦の時、ハンガリーにいたユダヤ人もその対象に入っていた。彼らはナチス軍によってドナウ川に並ばされて射殺され、靴を脱がされた後川に突き落とされたのである。
このモニュメントはその悲劇を忘れないためである。靴に花やろうそくが置いているのはそのため。
ちなみにこれに類似した石碑がセルビアの街ノビサドのドナウ川沿いにもある。ドナウ川はユダヤ人迫害という悲しい歴史の舞台でもあったのである。
ドナウ川遊歩道を歩いた後、一番有名はセーチェーニ鎖橋を渡ることにした。
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セーチェーニ鎖橋も三年ぶりである。当時はブダ方面で偶然あった韓国人の女の子と一緒に歩いた思い出がある。
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定番のスポットとは別の角度で撮影したセーチェーニ鎖橋。
次にブダに向かうため上に上がる。三年前に行った時もだったが、坂があるので結構しんどい。上に着いた時には汗だらけでコートが邪魔になった。
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この道も覚えている。ここで写真を撮ってもらったんだっけ。
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ブダ王宮も相変わらず。
オフシーズンにもかかわらず、観光客はそれなりに来ていた。日本人らしい男二人組もいた。彼らは日本語でしかも大声で会社経営がどうのこうのという話をしていてなんだか滑稽だった。盛り上がるのは結構だが日本語で大声で話すのは防犯上良くない。
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ブダから眺める国会議事堂とセーチェーニ鎖橋。言うまでもないがここが一番人気の撮影スポットである。
三年前もここで写真を撮って国会議事堂と橋が上手く収まらず苦労した記憶あるが、今は余裕。当時はまだiPhone4sで画面も小さかったからなあ。でもこれがiPhone6なら全然いける。この時が三年という年月を一番よく感じた瞬間かもしれない。ある意味で 笑。
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ブダペストで最もポピュラーで有名な教会といえばこのマーチャーシュ教会。中の見学は可能だが有料。学割もあるので是非(大人1000Ft、学生・子供700Ft)。学生証は自分の大学のもので大丈夫だった。中は三年前に見学したので割愛。見ごたえはあるのでオススメ。
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マーチャーシュ教会周辺
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マーチャーシュ1世騎馬像と漁夫の砦。
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18時までに宿に預けているバックパックを回収しないといけないので早めに帰ることに。
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下から眺めるブダ王宮。
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中心地に一際目立つ聖イシュトヴァーン大聖堂。聖遺物箱にはハンガリー王国初代国王であるイシュトバーン1世のミイラがあり、その名にちなんだカトリック教会。
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帰りはもちろん地下鉄を使った。ちなみに写真は世界で最初に世界遺産に登録された一番線のホーム。19世紀後半に開通されたらしく、世界で3番目に古い、歴史ある地下鉄である。切符は地下鉄の入口である階段付近に券売機があり、そこから購入できる。クレジットカード使用可。料金は一回限りで320Ft(約140円)。時々検札がおり、無賃乗車をすると高額な罰金を支払う羽目になるのでご注意を。
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レトロな雰囲気が粋である
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オペラ駅。看板もおしゃれ。
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出入り口の看板もおしゃれ。さすが世界遺産の地下鉄、細かい部分までも手を抜かないのが素晴らしい。
宿に到着した後にバックパックを回収し、アンナさんとはここでお別れし、別の宿に向かうことに。
それにしてもバックパックとサブバックを両方持っての移動は結構キツイ(総重量20kg!)。
その中で階段を上らないといけない。歩きながらエレベーターがあることを祈った。そろそろ宿だ!っと思ったがそれらしき目印が見つからない。
これはホステル探しあるあるだが、ホステルやゲストハウスなどの安宿の場合、ビルやマンションの中にあることも珍しくなく、しかも看板がない宿も多い。そのため、すぐ近くにあることに気づかずずっと探して気がつけば1時間以上経過していたということもザラにある。ちなみにこの時は見つかるまで30分かかった。
GPSにしたがって宿があるとされているビルのインターホンをよく見ると、小さく「black dog hostel」と書いているのが分かった。やっと見つけた….と思ったのも束の間。
エレベーターが無かった….しかも結構上の階に宿があった。部屋はより一層遠く感じた気がした。
文句を言っても仕方がないので重い荷物を持ちながら上に上がると、感じの良い若い男性が「Hi!」と声をかけ、「予約した方ですか?」と言った。彼は宿のスタッフだった。階段付近まで迎えに来てくれたのだ。そして彼はバックパックを持って部屋まで運んでくれた。助かった 笑。
彼の手伝いのおかげで無事に部屋に到着してチェックイン。
しばらくスタッフと話をしたのだが、私が日本出身だと言ったら、彼は「実は前までは日本人が働いていたんだ」と話した。実はこの宿、かつて日本人の女性スタッフがいたらしく、日本人利用者に日本食を振る舞っていたんだとか。現在はすでに京都に帰ってしまっていないらしいが。
余談だが、これとは別にブダペストには有名な日本人宿がある。
それほどブダペストには多くの日本人がいるということであろう。そこまで知られていないが、ハンガリーは医療レベルが高いらしく最近は日本人医学生の留学先として人気が上がっているらしい。そのため留学生も多い。ブダペストは日本人の楽園である。
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案内された部屋は無駄に広かった。
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ハンガリーといえばトカイワイン。これを飲まずにハンガリーを去れない。
まだまだ飲み足りないので、帰りにハンガリービールを購入。無性にポテチも食べたくなったので買おうと思ったが、ハンガリーにはポテチ税(定価+100円増)というのがあるのを思い出してやめた。なんせこの国、消費税が恐ろしく高いから…(なんと27%!世界一らしい)
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ハンガリー最後の一杯は宿で。次の日は早朝出発なので備えて早めに就寝した。次はいよいよ念願のウクライナのリヴィウ。