ベルリン生活終了とその感想 & 旅の再開

エッセイ・その他

タイトル通り、2月末で半年間にわたるベルリン生活が終わりを告げました。

正直いうとあっという間でした。家探しから始まり、仕事の獲得と煩雑な事務手続き(主に住民登録と税番号の取得)や電気やガス、インターネットなどの各種手続き等の生活に必要な準備など、正直行き詰まったり面食らうこともありました。その時は先が思いやられる気持ちでしたが、まあなんとかなりました。人間、いざという時はなんとでもなるのです。これも今回のベルリン生活で改めて痛感したことの一つですね。やっぱり実際に行動してやってみるものですね。

2023年10月撮影。博物館島にあるペルガモン博物館。ベルリン最大の博物館で古代史関連の展示物が豊富なので考古学マニアは必見ですが、残念ながら2023年10月に改装工事のため休館してしまいました。再開が4年後?ぐらいらしいです。私はその直前になんとか行けました。
2023年12月撮影。赤い市庁舎(アレクサンダー広場近くの)のクリスマスマーケットにて。本場ドイツのクリスマスマーケットに参加するのもワーホリドイツの目的の一つでした。
念願のクリマ名物グリューワイン(ホットワイン)。美味しすぎて気がつけば4杯飲んでいました笑 コップは返却したらデポジットとしてコップ代が戻ってきます。
2023年12月撮影。イーストサイドギャラリーでの最も有名なベルリンの壁。キスをしているのは、旧東ドイツのトップのホーネッカーとソ連の大統領ブレジネフ。これは東ドイツがソ連の属国であるという皮肉たっぷりの政治風刺。

仕事も運よくジャパレス以外の職場を見つけることができ、クビにならず最後まで勤務できました。職場は現地ではSecond hand Shopと呼ばれている古着屋。ドイツあるいはヨーロッパ在住の方はすぐにピンと来るかと思いますが、そうあの某チェーン店です笑 仕事内容ですが、ドイツ語力がカスだったので接客はせず、裏方で商品の仕込み作業をメインにしていました。従業員も外国人の多い国際色豊かな職場だったので英語とドイツ語少々交えながらなんとかコニュニケーションをとって仕事をしていました。みんな仲が良く、職場の雰囲気も良好でした。皆さんこんなポンコツカス日本人に対して良くしてくれて感謝です。12月あたりで客足が遠のいた影響で一時期勤務を減らされた時は絶望しましたが….

余談ですが、従業員は20%引きで店内の服を買うことができ、服代が浮いたのは大変助かりました。作業中に真っ先にお気に入りの服を見つけることができるのも嬉しいポイントでしたね。また、この職場がきっかけで今まで全く見向きもしながったヴィンテージ服にも興味を持つようになりました!

ただ、もちろん反省点もあります。それは自己主張がまだ足りなかったり(ドイツはじめヨーロッパ生活では自分の主張をはっきりと伝えるべき場面が多い)、職場での従業員とのコミュニケーション不足の面です。これも慣れなのかもしれませんが、今思えば「あの時はっきりと言うべきだったなあ」と言う場面があったのも事実。正直後悔しています。

2023年10月撮影。テレビ塔の最上階で見たベルリンの街並み。最上階はレストランになっており、街並みを360°一望できるようにゆっくり回転していました。そこで朝食を食べましたが肝心の味は….はい。

職場でのコミュニケーションも、ドイツ語が拙いなりにももう少し積極的に会話に参加したり、仲良くなろうとする努力をすればもう少し違った世界があったかもしれないと考えています。

たった半年間という非常に短いベルリン生活でしたが、それでも海外で仕事をし、そのお金で生活のやりくりをするという非常に貴重な経験ができたことを考えると、どんな形、時期であれ挑戦してよかったと思いました。次は海外で仕事をする機会があるのだろうか….

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というわけで、ベルリン生活終了後はもちろん旅の再開。第二のアドベンチャーのスタートです。最初の訪問先はフランス。しかも南仏の港町マルセイユ。マルセイユには5日間滞在し、これからイタリアのミラノに向かい、さらに南下する予定です。

マルセイユは治安がアレなことで定評(?)があるらしく、旅人からの評判もすこぶる悪いみたいでしたが、実際は言うほどではない感じでした。まあ、場所によっては危険な香りがする地区もありましたが夜間歩かなければ問題ない感じです。

マルセイユに来た理由ですが、あのアレクサンドル・デュマ作の小説『モンテ・クリスト伯』で有名な元監獄塔のシャトー・ディフがどうしても見たかったのです。悪天候と強風続きで2日間連続船が欠航していたのですが、今日ようやく訪問することができました。詳しいことは旅行記として別の記事に書きます。

無機質で白い監獄塔と地中海の青い海とのコントラストが絶妙な美しさを放っていました。

日本に帰国するのは4月末ですが、それまでは気が済むまで旅を続けようと思います。第二のアドベンチャーのスタートです!

それではまた。