2017年2月25日 セルビア・ノビサド 

ノビサドの眺め セルビア

この日はセルビアの第二の都市ノビサドへ。セルビアにはしばらく滞在するし、ベオグラードだけで留まるももったいないので。

 ベオグラードの鉄道駅。

ノビサド行きの列車は一日に何本か出ている。私は列車で行くことに。料金は377ディナール(約390円ぐらい)。途中で何駅か止まるので結構遅く、一時間半程かかる。

 今回乗ったのはこれ。結構新しい車両だ。

 その一方で落書きだらけの車両もある。しかも通常運行している。これはノビサド行きではない。

出発は一番線だったが、これがややこしく、なんと一番線が2つあったのだ。1番と1Aというもがあり、私が乗る列車は1Aだった。この時それがよく分からなくて駅員や周辺の人に聞きまくっていた。幸い、セルビアは英語が通じる人が多かったので助かった。8時56分発だが乗車できるのは時間ギリギリであった。

列車が出発後、最初は人は少なめであったが、他の駅から次々と人が乗り、最終的には満席になっていった。

 

 ノビサド駅。ルーマニアのブラショフの駅とどことなく似ている気がするが気のせいだろうか。とにかく鳩が多く糞だらけで汚い印象だった。

朝を食べずに出発してお腹が減っていたので、とりあえず軽食。真ん中の美味しそうなサンドイッチを頼んでみた。だが…..

 

 見事に写真詐欺に引っかかってしまったようだ。

 しばらく大通りを真っ直ぐ通ると中心地に近づいてくる。ノビサドの名所の一つである聖マリア教会が見えてくる。

 これが聖マリア教会で見てのとおりカトリックの教会である。

 これがノビサドの中心となる広場。この時期は丁度マーケットが開催されていいた。土産をはじめ、名産品等の販売をしている。ここは一応旧市街となっているが、これらの建物のほとんどは19世紀以降に建てられたらしい。風景は非常に魅力的だが、どうしても新しいものより歴史のある方が良いと感じてしまう。

 ノビサドの大通りで歩行者天国となっている。有名店をはじめレストランやカフェ、あらゆるお店などが揃っている。この日は天気が良かったので特に人通りがあった。

 西欧的な建造物が並んでいる。セルビアにいることを忘れる。

 中心地近くの公園を通ってさらに奥に行くと、ドナウ川が見えてくる。ここはノビサド民の憩いの場になっている。ここでは、橋の奥にあるペトロワラディン要塞が見えてくる。非常に穏やかで風が気持ち良い。

 さらにドナウ川周辺を散策すると、ルーマニアの国旗が掲げられた船が見えてきた。何の船かはよく分からないが観光用ではなさそうだ。

 ペトロワラディン要塞が一番キレイに見える場所の写真。自分で言うのも難だが絵葉書にできそうな風景が出来上がった。

 ノビサドにも過去に悲しい歴史がある。1942年のサド蜂起でハンガリー警察によって多くのユダヤ人が殺害され、ドナウ川に投げ捨てられる事件があった。石碑にはその犠牲者達の名前が刻まれている。

 ペトロワラディン要塞に向かうために橋を渡る。すると、街を出るときの看板が登場。高速道路などでよく見かけるやつだ。

 橋からみたドナウ川。改めて見ると結構広い

橋を抜けた後、要塞の出入り口を探す。だが、見つからない。一応看板どおりに行こうとするが、観光客らしい人を見ないし、道が合っているかどうかの自身も無くなった。その時、たまたま通りかかった男性が英語で「どうかしましたか」と声をかけてくれた。スラッとしたワイルドなイケメンだった。私は「要塞の出入り口を探しています。」といったら、すぐに案内をしてくれた。最初はその見返りに金をとるんじゃないかと警戒したが(3年前にブダペストの鉄道駅で席を探してくれたおっさんにチップを要求されたことがあるから)、それはなくただの親切な人だったので安心。場所は以外にも狭い路地の近くで分かりにくい場所にあった。もしこのイケメン男性に声をかけられなかったら永遠に迷っていたにちがいない。

無事に要塞の入口に到着したらいよいよ出発。

 この石畳の階段を登り続ける。これが意外としんどい。結構観光客も多くいた。

上に到着したら、テラスや時計台があり、多くに人で賑わっていた。

 

上からは赤い屋根が広がって非常に美しい。ここがさっき自分が歩いていた場所なのが信じられない。

 上から眺めるドナウ川と中心地。ここは人気の撮影スポットになっている。

時計塔

要塞の上には犬の散歩やランニングをしている人も結構いた。ベンチにはいちゃついているカップルも。

 さて、要塞を見た後は中心地に戻り、帰る準備を始める。駅前に丁度スーパーがあったので買い物を済ましたあと駅に。ベオグラード行きの列車はそこまで本数は多くはないので早めに帰ることに。

 列車の中。結構快適だが行きに比べると人は多かった。

 

 ベオグラードに戻った後、宿のスタッフおすすめの近くのレストランで晩御飯を食べることに。セルビアに来た以上はラキアを決めたい、と思い注文。アプリコット風味はとても甘みがあって飲みやすかった。下に氷が入っているお陰で程よく冷えて美味かった。

 セルビア最後の夜ということで思い切ってラムチョップを注文。ラムも臭みが無く塩加減も丁度良くて美味。この時料理を運んでくれたダンディなおじさんウェイターが「お味はどう?」と話しかけてくれた。もちろん「ラムが好きなので最高です」と答えた。するとおじさんはニコッとしてくれた。ほんのわずかなやり取りだがなんだか癒やされた気分だ。

セルビアもこれで終わり、次はいよいよボスニア・ヘルツェゴビナだ。