中国旅4日目。深夜は雷雨と蒸し暑さでよく眠れなかった。そして最悪なことに、ついに…
お腹を壊してしまった。
腹痛は突然襲ってきた。ただでさえ雷雨で眠れないというのに、そこに強い腹痛が加わるのだから地獄そのものだった。その痛みは数秒ごとに「ギュー」と胃腸が締め付けられるような感じで実に耐えがたいものだった。原因は何だろう。大連で食べた海鮮料理なのか、それとも高速列車の中で飲んだ無駄に賞味期限が長いカフェラテ(中国では乳製品の賞味期限が長いのが普通らしい。製造が2か月前と知ったときゾッとした)なのか。確かにあの海鮮料理の衛生状態は良くなかったしなあ….
それでもこの日は早起きし、大連に戻る為に4時間バスに乗らなければならなかった。
予約したターミナル行きタクシーが来る前に中朝国境を目に焼き付ける
駅前の毛沢東の銅像にも別れを告げる。表現が共産圏らしい。嫌いじゃない。
腹痛に耐えながらターミナルでバスを待つ。観光客らしき人はいない。
「痰を吐くな」と書いているのかな?それほど中国では至る場所で痰を吐く人が多いということなのだろう。だって、老若男女問わず路上で痰を吐く人多すぎるもん。
バスは8:50の定時で出発。ここから4時間の移動が開始。途中でトイレに行きたくなったらどうしようという不安は拭えなかった。
道中のサービスエリア。買うものはなかったが、幸いこの時は無駄に店に出入りできるほどの元気はあった。お腹は意外と大丈夫だった。痛いのは変わりなかったけど。
実際に乗ったミニバス。旧共産圏どこでもいえることだが、長距離の移動で使用するバスは大型ではなくこうしたミニバスが意外と多かったりする。
バスは大連に向かって高速道路を走っていく。そんな中、乗客であるおばちゃんが「ここで降りるわ!私の家すぐ近くだから!」と言い、ほかの乗客を押しのけてバスを降り、道路のフェンスを越えて坂を下って行った。中々のずんぐりむっくりだったので押しのけるときの圧がすごかった。高速道路で降りて坂を下るって、豪快すぎる…
13時半ごろ、ようやく大連に到着。恐れていた途中でトイレに行きたくなることもなかった。よかった….
一日ぶりの大連。道路の真ん中にレトロな路面電車が走っていた。残念ながらビルだらけの外見とはマッチしていないように見えた。
腹は痛いが、最後の大連を堪能したいということで、さんちかみたいな感じの地下のショッピング街へ。
この地下、見かけによらず結構広い。まるで迷路のよう。写真はその一部だが、特にここはシャッターが目立つ。日本の商店街のようだ。
大通りに行けば活気が出てくる。店の数も結構多く、洋服やカバンなどのアパレル関連や土産屋をはじめ、携帯ショップや食品店、家電量販店や家具屋など多岐にわたる。そしてさらに下に行けばレストラン街もある。その分カオスな光景も見られる。とくにこの辺の店員さんの自由ぶりは目を見張るものがあった。商品がびっしり並んでいる中でラーメンをすすってる店員もいたし、食べた後の食器が商品の横に置いてあったりすることも少なくない。スマホをいじったり私語をするのも普通。日本ではありえない光景だがそこは何だか羨ましくも思った。
そしてさらに、置いている商品も仰天するものもあった。写真は撮らなかったが、日本語で「高品質の商品をそろえています」と書いているカバンショップには、ルイヴィトンやGucciらしき有名ブランドっぽいバッグがワゴンにセール品のごとく山積みにされていた。おそらくパチモンであろう。さらに、Gucciっぽいデザインのワンピースも売られていた。本物なのかは定かではないが、Gucciにしてはデザインのセンスがイマイチだった。だが、このワンピースは流行っているらしく、来ている人は結構見かけた。
一番下のレストラン街に行ってみた腹壊しているので食事はしなかったが、結構面白いものがあった。
あれ、なんかものすごく見たことあるような….もしかして吉n…??そしてこの「真心の品質」という日本語がさらに怪しさを助長している。しかもどんぶり屋ではなく天ぷら屋とかもう何が何だか。
家が困ったときはここに駆け込むといいらしい。家を助けてくれるぞ(?)
はい来た。あの世界各地で展開している天下の名創様だぞ。日本語のキャッチフレーズがなんとも言えない感じだが、これはまだ意味が取れる方だ。
こちらは別のショッピングモールでのもの。空いているスペースに卓球台が設置されていた。さすが卓球大国中国。と言いたいところだが、せっかく広くて綺麗なのに宝の持ち腐れ感が否めなかった。他に方法はなかったのか….
これもショッピングモールの中にあったカラオケボックス。この中で歌が歌えるらしい。これはほかの場所でも見かけた。急に歌いたくなったときにちょうど良いかも。日本語の歌はあるのかな。
最後に土産の白酒を買うために食品売り場へ。一瞬「老害」に見えたこれ、よく見たら「害」じゃなかった。Twitterのフォロワーさんが指摘してくれた。買ったものは別のやつだけどね。
土産は自分用の大連ビールと大連限定の白酒、会社用のお菓子を購入。
腹壊しているくせに大連最後の夜に限定デザイン(多分)の青島ビールを飲む。腹は壊してもビールの誘惑には勝てぬ。是非もないよネ!腹痛は帰ってきてから何とかする!
大連最後の一日は腹痛との闘いだった。明日はついに帰国。悔いはない。
それでは。