ウグリチのメインどころを見学後、午後は修道院巡りをした。
ここウグリチには修道院がいくつか存在しており、そのほとんどが聖ドミトリーのイコンを持っている。
修道院その一 ボゴヤヴレンスキー公現祭修道院
公現祭というのは、異邦への救世主の顕現を祝うキリスト教(特にカトリック)のお祭り。敷地が結構広いのが印象的。中にはもちろん、ドミトリーのイコンが飾られていた。
修道院その2 スモレンスク生神女大聖堂
こちらは大聖堂だが、なぜかスモレンスクという地名が付いている。ちなみにこれと同じ名前の大聖堂がサンクトペテルブルグにもある。
通りに並ぶ民家。素朴で可愛らしい外観がなんともロシアらしい。モスクワの郊外や田舎ではよく見る。
リャザンのホストファミリーのダーチャもこんな感じだった。
修道院内にあった花壇。まだ夏なのにすでにコスモスが咲いていた。
修道院その3 復活修道院
おそらく、これがウグリチで一番大きく存在感のある修道院だろう。
周辺には分厚い石造に囲まれていた。敷地も結構広い。15世紀末に建設されている。ここにもドミトリーのイコンがあった。ウグリチにとってドミトリーは欠かせない聖人であることが伺える。市章にもなっているぐらいだからね。
圧倒的黄金感。
正式名は、復活男子修道院。名前の通り、修道院にいる修道士は男性限定のようだ。
修道院その4 聖アレクセイ修道院
これが見た最後の修道院
こちらもウグリチを代表する修道院である。修道院内の教会に入る時、ロシア正教なので出入り口に置いているベールと足を隠す用のスカートを巻いてから入る。女性はこれをしなければならない。教会内なので写真撮影は禁止。そのため、中は残念ながらお見せできない。この時すでに夕方。ここは17時過ぎると閉まるらしく、直前になった途端関係者のおばちゃんに「お嬢ちゃん、ここはもうすぐ閉めるから早く出なさい」と声をかけられた。
夕方なのでここで修道院巡りはおしまい。これから夕飯にしたいところだが、この日はお腹が微妙に緩かったので典型的なロシア料理店でボルシチのみ食べることに。無料でパンが付いていた。ここの若い男性ウェイター(イケメン)が英語で話しかけてきた。せっかくロシアに来たのでロシア語にしてもらった。このボルシチは150ルーブルだったが、なんと彼は「100ルーブルでいいよ。日本人は珍しいし、せっかくウグリチまで来てくれたからね」といって、50ルーブル負けてくれたのだ。ありがたやありがたや。ここのボルシチはとても優しい味がして塩加減も丁度よかった。緩くなっていたお腹も温まった。
ごちそうさまでした。
帰りの通りに野犬二匹がいた。
マジで人が全然いない。ちなみにこの時点でまだ20時ちょっと。日が長すぎて時間感覚が狂う
スーパーで買ってきたチョコレートドリンク。甘いけどこれ結構美味しい。
ちなみに二日目から移ったホテル・チャイカは快適だし、部屋とサービスに限っては申し分ないが、Wi-Fiは部屋に戻ると電波が弱くなって途絶えてしまうのは残念だった。なのでネットをする時はわざわざフロントに行かないといけないのでそれが超面倒だった。
次の日はモスクワに戻った後にすぐにリャザンに行くため、モスクワ行きのミニバスの予約を支配人のサーシャさんにお願いした。電話で予約をした後、サーシャさんは「明日はホテルのシャトルバスを使ってバスが停車する場所まで送ってあげるよ。朝食が終わった後に出発の準備をするように。」と言ってくれた。
最終日。ここは朝食が無料で付いており、フロントで朝食券をもらって食堂で渡す。この時フロントにいたサーシャさんに’Завтрак!’と言って券をもらった。Завтракはロシア語で朝食を意味する。
朝食はビュッフェスタイル。結構美味しかった。特にロシア風のパンケーキが絶品だった。
朝食後、バスの時間が迫っていたので急いでチェックアウトをし、ホテルのバスに乗り込んだ。出発後、サーシャさんと私は後部座席に乗り、今何しているかといった、他愛のない話をし、名刺とInstagramのアカウント交換をした。停車場所に到着した後、2人で記念撮影をした。サーシャさんは「せっかく日本人が来てくれたからね」と言った。どんだけ日本人が珍しんや 笑 それほどこの街に来る日本人って相当少ないということなんやな….
バスが到着した所でサーシャさんとはここでお別れし、モスクワへと向かった。ウグリチはとても小さいながらも濃い歴史を持つ魅力的な街だった。また行きたい。