2017年2月22日 ブルガリア・プロヴディフ 

プロブディフは2019年の欧州文化首都に指定されている ブルガリア

22日はブルガリアの第二の都市であるプロブディフを散策してきたのでそのことについて色々と書いていきたい。内容は大したことは無いですがしばらくお付き合いください。

ソフィアからプロブディフまでは電車とバスがあるが、バスは一時間に一本運行している。所要時間は2時間でソフィアから日帰りで観光することも可能。一見すると、と手の近いように見えるが、往復を含むと4時間かかるし、思っているよりも移動に時間がかかるので、ソフィアから行こうとしている人は早めに行動することをおすすめする。

一部のネットでは1時間と言っている人がいましたがこれは完全にデタラメなので鵜呑みにしないように。

バスターミナルまではメトロを利用して行った。存在感は薄いがソフィアにもメトロがあるのだ。

改札口。ベビーカーと車いす用の出入り口もちゃんとある。

駅の表示。シンプルなのでとても分かりやすい。二号線は空港まで接続しているから良い。

自動券売機もあった。

メトロのチケット。1.60レフ(約96円)で移動ができるのが良さ。

駅のホーム。モスクワメトロのような豪華さには欠けるが構造的に意識してなくはない気はする。割りと近代的である。

ホームにも古代ローマの遺跡が展示されていた。

 

メトロは比較的新しいらしいが、車体はモスクワのそれと変わらないのが来たし、音もかなり似ている。私は車内アナウンスが好きなのでiPhoneでこっそり録音をした。これもお土産の一つである。

バスターミナル到着。この銅像の正体はよく分からない。

ちなみに私はバスで行ったが、やっぱり2時間かかった。大型バスで中々快適。オフシーズンなのか、満席ではなかった。

みんなガムひっつけすぎやろ。どんだけ紙に包むの面倒なんや。。

2時間後、プロブディフのバスターミナルに到着。中心地までは少し離れているが、歩いていける距離であった。所要時間は歩く速度によるがだいたい15分から20分ぐらい。私は事前に準備した地図を元に何とか中心地に着いた。

中心地に到着後すぐに迎えてくれたのが、この山の上に立つ「アリョーシャ」の銅像である。アリョーシャと言っているが実際にその人物がいたわけでない。この銅像は冷戦時代にブルガリアを解放したソ連軍に対する感謝の意を示したものである。どうやら特定の人物ではなくソ連軍をイメージしたものらしい。市民からは「アリョーシャ」という愛称で呼び親しまれている。これもブルガリアおなじみの「我が国家のために戦ってくれたことに感謝」である。ちなみにこれを題材にしたАлёшаというロシア民謡がある。以下が歌詞の一部である。

Стоит над горою Алёша,
Алёша, Алёша,
Стоит над горою Алёша
Болгарии русский солдат.

山の上にそびえ立つアリョーシャ

アリョーシャ、アリョーシャよ

山の上にそびえ立つアリョーシャ

ブルガリアの、ロシアの兵隊

この歌はЗараというロシアの女性アーティストがカバーしており、私はこれが結構好きなのでiTunesに入れている。

市内地図。こう見ると結構こじんまりしている。

アレクサンダル1世公バッテンベルク通りは歩行者天国になっている。レストランや洋服屋、携帯ショップなど多種多様な店が並んでいる。

アレクサンダル1世公バッテンベルク通り。

2019年に欧州文化首都になるらしい。写真はそのモニュメント。

ここにも古代ローマの遺跡が。これは競技場のようだ。ちなみにプロブディフも長い歴史があり、紀元前4000年まで遡る。後にトラキア人の要塞になる。古代ローマ関係の博物館もある。

ここプロブディフにも旧市街があり、さらに進むと石畳の町並みは見えてきます。

ここは旧市街地の入口付近。真ん中あたりになると道も狭くなる。また、坂が結構急なところもあって歩いていると結構息が上がる。石畳なのも手伝って足も少し痛くなった。運動にはもってこいだが、運動不足の私には結構ハードだった。でも町並みは美しいので見る価値はある。

何かの要塞だろうか。個人的にここは割りと好みだ。

しばらく歩いていると、古い家があった。ここはちょっとした博物館になっているようだ。客が来なくて暇なのか、出入り口に立っていた女性スタッフに英語で話しかけられた。どうやらここではラキアの試飲とブルガリアローズの商品を買うことができるらしい。見学は無料。声をかけられたので一瞬ドキッとしたが、中を見せてもらうことに。

 

1864年に建てられたらしい。蒸留の家という。女性スタッフは分かりやすい英語で中の展示品等とラキアの伝統的な製法について説明をしてくれた。

全体の内観

これはラキアを蒸留させる時に使う機械らしい。ラキアはブルガリアをはじめセルビア等のバルカン諸国では一般的なお酒である。度数は40度以上(種類によってはウォッカより高いものもある)と高めだが、ぶどうの甘さや風味が出ていてとても美味しい。一般家庭でも作られているというのが驚きであった。

 

ここでは三種類のラキアを試飲させていただいた。

試飲のためのコップが並んでいる。館のお姉さんがそれぞれのフレーバーについて話してくれた。どれも深い味わいで飲みやすかったが、個人的には一番右が好き。これは非常に甘く、シナモンのような香りがするのが特徴的である。実はラキアの発祥地はブルガリアである。また販売もしており、30レフ(約1800円)で買える。

次に、ブルガリアローズのコスメの紹介をしてくれた。ここではオーガニックのバラを使用しており、香水、ハンドクリームをはじめ、石鹸やボディーソープ、乳液等様々であった。香水とハンドクリームを付けてもらい、香りを比較したりしてみたがスウィーティーなものもあれば独特の香りもあった。でもどれも上品な香りでクセがなかった。お姉さん曰く、日本人好みらしい。オーガニックだからさぞかしお高いだろうなあと思ったら、ほとんどが20レフ以内で買えるのだ。香水に限ると10レフ(600円程!)とかなり安い。日本でオーガニックのコスメを買おうと思うと安くても4000円は越えるし、普通の香水でもミニサイズで2000円近くする。日本人目線でみるとこれはかなりの破格の値段である。

ということでブルガリアのお土産が一つも無いというもはさすがにどうかと思ったので香水を購入した。

外観はとても可愛らしい。ここのお姉さんはとても気さくであった。

旧市街から眺める景色も良さである。ブルガリアの伝統的な民家は赤い屋根が一般的である。

 

聖処女教会

聖コンスタンチン・エレナ教会

帰りのバスに乗るためにバスターミナルに向かったが道を間違えて迷ってしまった。そのため、早い時間のバスを逃してしまい、ソフィアに着くのが遅くなってしまった。バスターミナルは中心地からそこまで遠くは無いが、分かりにくいところにあるので注意が必要だ。

その後、ブルガリア最後の晩餐はIさんと劇場内のレストランだった。ここは本来、劇団関係者が利用するレストランだったが、彼の母親の知り合いである劇団員が紹介してくれたらしく、特別に利用させていただいた。

出入り口。一見するとその奥にレストランがあるとは思えない感じ。隠れ家レストラン的な感じ。

 

中々いい雰囲気。近くにいた利用客のほとんどは俳優や女優。隣にはブルガリアで有名な俳優がいたらしい。なんかすごいところに来てしまった感が半端ない。

ブルガリア的サラダ。ピーマンにチーズを挟んだ一品。バジルソースが効いてた。

ラムチョップ。独特の臭みが無く、柔らかかった。今まで食べたラムの中で一番美味しかも。(出国してからずっとラムばっか食ってる気がする)

ブルガリア風ソーセージ。ラムと牛の合い挽きらしい。ハーブが旨味を引き出していて超うまい。

ブルガリアラキア。強めだがほんのりと甘みがあった。

夜の劇場。ライトアップがさらに建物の魅力を引き立てる。

ブルガリア最後の夜は貴重な場所で美味しいご飯を満喫できたのはとてもいい思い出。Iさん、改めてありがとうございます。

かなり弾丸の旅だったが(メインの方の競技場は見損ねた….)こじんまりとした良い街だった。ブルガリアの旅は最高だった。また行きたい。