海外旅行の注意点について伝えておきたいこと

スリ注意の看板 お役立ち情報

こんばんは。毎日暑いですね。

8月に入り、夏休みやお盆休みに旅行に出かけている方のいるのではないでしょうか。

もちろん、長期間にわたる海外旅行に行くこともあるでしょう。夏休みは普段では味わえない異国での非日常的な旅を満喫できる貴重な期間ともいえます。

しかし、海外旅行ではちょっとした間違いや無知によって思いもよらないトラブルに巻き込まれることも少なくありません。

文化の違いによる摩擦やスリ、強盗などの軽犯罪の遭遇、最悪の場合は命を奪われるケースもあります。これではせっかくの旅行も台無しです。

残念ながら我々日本人は現地ではいまだに「金持ち」というイメージが定着しており、犯罪者のターゲットにされやすい傾向にあるもの事実です。現地の法律やルールを知らないまま違法行為をして逮捕された方もいらっしゃいます。

こうならないために、今回は渡航の際に気を付けるべき点を紹介していきます。

 

1. 渡航前に現地の法律やルールを知ること

Justice Scale

 

日本に限らず、ほぼ全ての国に法律やルールがあります。例え短期旅行者であったとしても、現地の法律に従う必要があります。もし違法行為をしてしまった場合は罰金か、罪によっては逮捕、拘束されることもあります。最近では、イスラーム国であるUAE(アラブ首長国連邦)のドバイで日本人の男女が車でみだらな行為をしたことで拘束されたニュースは記憶に新しいかとは思います。イスラームを国教とする国では公共の場でのこうした行為は禁止されていますし(キスやハグですら禁止!)、これは彼らがイスラーム法を知らなかったことが招いたトラブルと言えるでしょう。また、国によっては歩きたばこや唾吐き、路上での食事や飲酒も違法行為とされていることもあります。女性の場合、イスラーム諸国の一部では観光客も全身を覆った服とベールの着用を義務付けられています。

旅行時はつい気が緩みがちですが、ほんのちょっとした行為によって罰則を受けることもあるので、前もって渡航先の法律やルールを知っておくことで思わぬトラブルを未然に防ぐこと大切です。

 

2. ジェスチャーに注意を!

上記の画像のようなGoodサインを含めて日常的にジェスチャーを使うことはよくあることだと思います。ですが、国によっては侮辱を意味したりタブーとされているジェスチャーが存在するのも事実です。もし知らずに使用した場合は思わぬトラブルに発展することも。例えば、写真を撮るときにVサインをする人は多いですね。特に日本人はこのサインを好んで使っているように見えます。海外旅行でも写真を撮る機会は増えると思いますが、vサインをタブー視している国もありますので極力使わないのが無難です。タブーとされているジェスチャーは以下の通りです。

・手のひらを見せる

ギリシャでは顔に泥を塗るという意味を示す侮辱のサインのため禁止。タクシーを止めるときに使わないように。

・vサイン

ギリシャでは「くたばれ!」という意味なので禁止。

・Goodサイン

中東と南米、一部のアジア諸国などでタブー視されている。特に中東(イラン、アフガニスタンなど)では激しい侮辱(この場合は卑猥な意味を含む)を意味するので絶対に使ってはいけません。特に人を褒めるときに要注意。うっかりやらないように。

・OKサイン

親指と人差し指で丸を作るサイン。これもよく使われるが、フランスとギリシャでは侮辱を示し、トルコでは「お尻の穴」(汚くてごめんなさい)を意味するので使ってはいけません。

・ブーイングサイン

ネガティブな意味で使われることが多く、日本含むほとんどの国でタブー。

・中指を立てる

これもほとんどの国で侮辱を意味するジェスチャーとなっています。日本でもタブーとされていますね。ご存じだとは思いますが、「ファ○クユー」という最も強烈な侮辱を意味するので絶対禁止。どうしてもやりたいという変わり者がいれば殺される覚悟でやってくださいね。

・人差し指と小指を立てるポーズ

ロックライブでよくやるポーズらしいですが、地中海沿岸地域ではひ弱な仔羊を意味するので好ましくありません。

・裏ピース

ヨーロッパやアメリカでは卑猥な意味を示すので禁止。写真撮影でやる人がいますが海外ではやめましょう。

・頭をなでなで

仏教国では頭は最も神聖な部位とみなしています。子供を見た時、可愛いからと言ってつい撫でてしまうことがあると思いますが、こうした国では禁止されているので止めましょう。

・手招き

日本では人を呼ぶときに手招きをすることがほとんどですが、アメリカや一部のヨーロッパ諸国では「あっちいけ」という意味になるので、手のひらを上に向けるようにすること。

 

3. 許可のない写真撮影はトラブルの元

旅行に写真撮影は欠かせないもの。旅の思い出を画像として残すのも一つの醍醐味。美しい建物に観光地、景色、食べ物そして現地の人。撮りたい写真が盛りだくさん。しかし、日本でもそうですが写真を取るにもルールを守らないといけません。撮影禁止エリアもあり、空港や軍事施設、鉄道駅(全ての国ではないが軍事施設扱いしているところもある)や大使館付近、国境検問所では防犯上ほとんどの国で撮影が禁止されています。もし見つければ注意されるか、場合によっては拘束、逮捕されることもあり得ます。ミリオタや鉄オタはご注意を。一般人が住む民家も極力撮らないように。

また、現地の人を勝手に撮影する人がいますが、人間を撮る時は相手から許可を得てからにしましょう。撮影代を要求された、相手の怒りを買ってしまったというトラブルもあるようなので無許可で人間を撮影しないように。赤の他人から勝手にカメラを向けられることは気分の良いものではありませんからね。

 

4.  政治的話題には触れないこと

これは非常にデリケートな問題です。特に民族意識が強い地域や長年紛争があった地域では気をつけましょう。例えば旧ユーゴスラビア諸国では民族間での内戦がありましたね。今となっては落ち着きを取り戻していますが、それでも完全ではなく民族問題となると非常に敏感になる面があるもの現状です。そのため、現在でも政治的な話はタブーとされています。たとえ悪気がなくても政治の話は避けたほうが無難です。場合によっては対人関係に支障をきたす恐れがあります。

また、人種差別的な表現や現地の宗教、文化の侮辱、批判的な発言も慎みましょう。もし自分の国や文化を侮辱されたらどんな気持ちになりますか。やっぱり気分が悪いですよね。それと同じで、自分が言われて嫌なことを相手にも言わないことが大切です。どこの国に行こうが、相手に対する思いやりと文化に対する敬意はしっかりと持ちたいですね。

 

5.  野生動物には近づかない、触らない

珍しい動物、可愛い猫….海外では動物に出会うことも少なくありません。旅先でも野良猫の写真を撮ったり触れたりする人もいるかとは思います。しかし、野生の動物には多くのリスクが潜んでおり、噛まれたり引っ搔けられたすることも考えられます。怪我の具合によっては病院行きになることもありますので要注意。

また、感染症にも気を付ける必要があります。特に狂犬病。日本ではすでに撲滅した感染症ですが、一部地域を除いたすべての国では未だに存在していますので、可愛いからといって野犬や野良猫には極力近づかないようにしましょう。

また、森や山に行くときはマダニ対策として長袖、長ズボンの服装で行きましょう。蚊にも気を付けたいですね。

 

6.  飛行機搭乗前に荷物の確認を

飛行機に搭乗する前に空港で荷物の検査をしますね。その際に申告すべき荷物があるかどうかの確認が必要になります。もし忘れると罰金かその場で処分されるので忘れずに。内容によっては拘束、逮捕されることもありますので要注意。国によっては禁止されている荷物もありますので渡航先の情報を確認しましょう。重量オーバーの場合もペナルティを課せられることがあるので気を付けましょう。

一番してはいけないことは他人から荷物を預かること。なぜなら、麻薬の密輸の可能性が高いからです。その場合、知らないうちに麻薬の運び屋になってしまう恐れがあり、自分のものじゃなくても関税で引っかかれば逮捕されてしまいます。多くの国で薬物の密輸は重罪ですので、「自分のものじゃない」とか、「騙されて運び屋にされた」といっても通用しません。

現地で知り合った人から「これを友達に届けてほしい」とか頼まれても安易に引き受けないように。断れない性格の人は要注意。はっきり「NO!」と意思表示することも自分の身を守るのに非常に重要です。あやふやにせず、よく知らない人間からの頼み事は断りましょう。関わるとろくなことありません。

以上です。これはこれから旅に出る人だけでなく、自分に対する自戒を込めて書いたものでもあります。「せっかくの旅行なのにルールばかりじゃ堅苦しい!」と思う人もいるかもしれませんが、こうしたルールをちゃんと守ってこそ楽しく旅ができるのです。良かれと思ってやったことでトラブルになれば旅行も台無しになるし、本末転倒ですよね。

「郷に入れば郷に従え」が海外旅行の鉄則です。まずは、出発前に渡航先の文化やルール、法律を調べて理解し、きちんとと守りながら楽しく旅をしていきましょう。