一人旅の女性が渡航先で自分の身を守る方法

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こんにちは、早く東欧に行きたいネフスかやあいりです。

最近になり、また今年の旅行の計画を始めようと動きはじめています。

今回はポーランドとウクライナを渡航先として計画中で、今年もフィールドワークを目的に旅に出る予定です。旅行は遊びに行くだけでなく、自分のモチベーションを上げる効果もあるのです。

さて、雑談はさておき、今日の話題は旅行記ではなく、一人旅の女性が海外で自分の身を守る方法を紹介していきたいと思います。近年、一人で海外旅行に行かれる女性の方が増加しており、筆者の周りにも一人旅女子がいます。しかし、女性が実際に事件に遭ったケースも存在し、2012年にルーマニアで起きた女子大生殺人事件や2年前のトルコの有名観光地で女子大生が刺殺された事件は記憶に新しいかと思います。

このような悲惨なニュースを聞くと、「女性が一人で外国に行くのは危険だ」という意見が増えるのは仕方がないでしょう。ですが、いずれの事件も彼女たちが正しい対処法を知っていれば命を落とすことはなかったのです。

筆者自身も、渡航の際には最低限の注意を払っていますが、それでも、ブラショフでタクシーにぼったくられたりホステルで普通に接したつもりなのに男が一方的に誘惑してきたりといっためんどくさいトラブルに遭遇してしまいました。海外での危険性に男女は関係ないという意見もありますが、残念なことに事件の標的にされるのは女性の方が多いのは事実であり、力の面でもどうしても女性の方が弱いこともあり、男性以上に自分を守る必要があるのです。

今回は、一人旅の女性に向けて、自分の身を守る方法を女性である筆者が自分の経験に基づき、6の例を挙げて紹介していきます。

1. ぼったくりタクシーには素直に従いましょう

ブカレストを走る正規のタクシー、ルーマニア・ブカレスト 

途上国や不安定な国のタクシーの場合は悪質タクシーが多く、法外な料金を請求するケースが後を絶ちません。もし、支払いの時点でぼったくられたと分かった場合、不必要に逆らったり問い詰めたりせずにおとなしく料金を払いましょう。下手に逆らうと、暴行事件に発展することはあり得ます。筆者が聞いた話では、催涙スプレーをかけられた例もあるそうです。相手は何をしてくるか分かりませんし、凶器を持っている可能性もあります。

タクシーはやむ得ない事情がある場合以外は使わず、なるべく地下鉄やバス等の公共交通機関を利用するようにしましょう。もし利用する場合は、正規のタクシーをホテルや信頼できる人間に呼んでもらうのが安全です。個人や流しのタクシーは避けましょう。

2. 左手の薬指に指輪を付ける

これは関わっていた男性に勘違いされてしつこく関係を求められたケースです。

バックパッカーとして旅をする場合、女性でもホステルを利用することは少なくありません。海外の場合、ホステルでは男女混合のみである場合が多く、当然ですが男性と同室になることは避けられないでしょう。ここで気をつけたいのが男性との関わり方と距離です。人によっては普通に接したつもりでも、相手が誘惑してくる可能性もあるのです。それはホステル内だけに限りません。

その際に効果的なのは、左手の薬指に指輪を付けることです。指輪は安物でもOKです。

いざというときに左手の指輪を見せつけ、「私は既婚者だ」と主張すればほとんどの男性は諦めて引き下がります。

注意していただきたいのは、すべての男性が危険というわけではないということと、普通に話をしたり接してくれる男性の方が多いです。ですが、一部に上記のような者がいるということと、男女混用のドミを利用する以上はこうしたリスクがあることを理解した方がいいでしょう。

3.  服装は地味で小汚いぐらいがベスト

旅に出た時、誰でも開放的な気分になります。特にヨーロッパ等の街に出た時は、女性ならばついお洒落をしたくなると思います。もちろん、その気持ちは分かります。

ですが、海外では日本人であるだけで目立ちますし、国によっては「日本人は多くの金を持っている」というイメージがいまだにあります。そこで日本にいる時と同じように小奇麗な服装をすればスリや強盗等の犯罪者の標的になる可能性もあるのです。

旅の時のオススメの服装は、無難にTシャツ(冬ならセーター)とジーンズというシンプルな組み合わせです(フォーマルな場面を除く)。枚数もズボン2、3枚とシャツ4枚、冬ならばセーター2枚で十分です。靴は履きやすく機能的なものにしましょう。ヒールのある靴やブランド物は論外です。また、現地人に合わせた格好をして馴染んでるように振る舞うのもアリですね。

お洒落をしたいという気持ちはあると思いますが、一人旅の時は我慢し、自分の身の安全を最優先して妥協をするのが大切です。

4.  お酒を飲むとき、相手より先に酔わない

ブルガリアラキア、ブルガリア・プロヴディフ 

お酒好きにとって、飲酒も旅の楽しみの一つであり醍醐味です。旅先で知り合った旅人とバーやレストラン、ホステルなどで一緒に飲むこともあるでしょう。飲んだ時は楽しくなってつい日本での飲み会感覚で飲み過ぎてしまうこともあるかと思います。相手が信頼できる人間であったり、同性の友人の場合はまだ大丈夫かとは思いますが、バーなどで知り合った程度の相手の場合は大変危険です。相手より先に酔った場合、現金を盗まれたり食い逃げされる可能性もあり、女性の場合は強姦されることもあり得ます。

お酒の席は楽しいかもしれませんが、「外国にいる」ことを忘れず日本にいる時以上に制御しながらお酒を楽しみましょう。

5.   日本語や英語で愛想よく話しかける人物は要注意

街を散策している時、時々現地人に流暢な英語や日本語でフレンドリーに話しかけられる経験があるかもしれません。特に困っている状況の時はつい安心してしまいがちです。それが日本語であればなおさらでしょう。

しかし、この場合は詐欺や犯罪目的で話しかけているケースが多く、特に日本語が流暢な場合こそ注意した方がいいでしょう。手口の例としては、容姿を必要以上に褒めたり「日本が好き」といった話から入って相手を油断させ、徐々に騙していくといった感じです。

純粋に日本が好きで勉強している方もいるとは思いますが、観光客を騙すために日本語や英語を勉強している輩がいるのも事実です。昨年1月にインドで日本人女性がガイドを名乗る日本語話者の男に監禁され、集団で暴行を受ける事件がありましたが、被害女性がインドで性的暴行事件が頻発していることと、日本語話者は注意すべきである、ということを知っていれば事件に遭うことはなかったでしょう。

中には善良な人もいるので判断が難しいところですが、安易についていかず一度疑いましょう。

6.   人通りの少ない場所や夜道は歩かない

これは日本国内でも同じですが、旅先でも人通りの少ない場所は極力行かず、日が暮れる前には外での用事は済ませて宿に戻るようにしましょう。夜に出かける場合は明るく人気の多い場所にし、一人で行かず複数で行動をした方がいいでしょう。

もし、空港の到着が夜になる場合は空港または駅に正規のタクシーを呼んでもらう、あるいは事前に送迎を予約するなどの対応をしましょう。

また、国によっては人に限らず野犬に襲われるリスクもありますので、夜や人気のない場所は昼以上に危険だということを念頭に置きましょう。

以上6点の方法を紹介させていただきました。脅すようなことばかりを書きましたが、だからといって必要以上に身構えず、渡航前に国の情勢や気をつけるべきこと等の情報を収集し、基本的なことをきちんと守れば、トラブルを未然に防ぐことが可能です。

ここでは女性向けに記事を書きましたが、ほとんどは常識的なことなので男女関係なく旅に出る人に共通することです。筆者も気をつけます。

自分の身は自分で守るしかない。これが一人旅の鉄則なのです。

今日はここまで。次回はリガ2日目の記事を書きます。