2017年3月6日 ウクライナ・リヴィウ二日目 旧市街でのんびりゆったりの一日 

ウクライナ

リヴィウ二日目。 旅もいよいよ後半戦に突入したところだ。そのためか、少し疲れが出始めていた頃であった。この日の朝は9時半に起床。その後はホステルの共同ルームで同室の髭がワイルドなポーランド人の兄ちゃんとお茶しながらおしゃべりをしていた。主にポーランドについての思い出話をした。

 

明後日は夜行列車でオデッサに行く予定だったため、ついでにPCを開いて空席状況を確認することに。「どうせそんなに埋まってないだろう。空席多かったら当日駅で買おう」と高をくくってウクライナ国鉄の公式サイトを開いて検索。するとなんと、驚いたことにほとんど埋まっていたのだ。三等のプラッツカルタ(解放寝台。個室無し)はすでに満席。二等(クペー。4人個室)と一等(リュクス。2人個室で一番グレードが高い)ですらあと数席しか残っていない有様であった。これでは当日埋まるのも時間の問題である。さすがに焦ったのですぐにネット予約をした。するとここでまた問題が。乗車時にチケットを見せる必要があるため、PDF化したチケットをプリントアウトしなければならなかった。さあ困った。とりあえずファイルをUSBに保存し、コピーができる店をグーグル先生に聞いてみると、奇跡的にコピーサービスのあるネットカフェが見つかった。しかも宿からすぐ近くだった!早速USBを持ってネカフェへと向かった。

店はなんとなく怪しい感じの雰囲気だったが、内容はいたって普通。コピーはカウンターで対応しているようだ。しかし、結構利用客が多く、列ができていた。ところが、である。順番が来たにもかかわらず、中々対応してくれない。そして、信じられない事に後に来た人を先に対応しだしたのだ。どうやら店員は私を後回しにしていたようだった。まあ言葉を理解出来なさそうな外国人が来て面倒くさいから現地人を先に済ましたほうが早いとでも思ったのだろう。舐められている気がして腹が立ったのでロシア語で話かけてやったら一瞬「えっ」という表情をした。結局USBを渡して無事にプリントは終了。1フリヴニャを払って店を後にした。

この後、劇場近くにある国民博物館を見学することに。前日は臨時休業で行けなかったがこの日は通常営業しているようだった。

 

この日はイコンをメインとした特別展示があった。 主にウクライナ国内のイコンが中心で古くて10世紀から19世紀までに至る。中世はほぼ金色で木製のイコンが中心であったが、16世紀以降になると、聖書に基づいた絵画作品やイエス・キリストの彫刻が増えていったのが興味深かった。

街の中心にあるちょっとした公園。ウクライナに限らず、ヨーロッパ各地にはこうした形式の公園はよく見る。しばらくフラフラ歩いていると、ある女性に声をかけられた。しかも英語で。彼女はかなり愛想が良く、笑顔で接近してきた。最初はアジア系が珍しいのかなと思った。その女性は「どこから来たの?」と聞いてきたので、「日本です」と答えると「日本から来たのね!すごいわ!」とやや不自然なリアクションで言い、「日本語のがあるから」と言ってあるパンフレットを渡した。見てみると日本語でエホバの証人と書かれていた。彼女の目的は宗教勧誘だったようだ。当然だが私は「興味が無いので結構です」と断った。すると意外にも「分かったわ。それじゃあさようなら、良い一日を!」と言って潔く去っていった。まだしつこくなかったのが幸いである。

ここあたりは割りと車やバスが通る。 

この日は曇っていたので暗くなるのが早い気がした。ちなみにこの写真を撮ったのは午後4時ぐらい。晩飯の材料を買うために早めにスーパーに行った。

イヴァン・フランコの銅像。彼はマルチに活躍したウクライナを代表する文化人である。ウクライナの民族解放運動にも積極的に関与していた。

 

これはイヴァン・フランコ記念リヴィウ国立大学の建物。大学とは思えない重厚な感じ。博物館みたい。

 

この日の夕食は冷凍ペリメニとピクルスの漬物。ロシアでもよく見るこの冷凍ペリメニだが、これが案外おいしい。ウクライナの濃厚なバターとの相性が抜群。

 

 チェルニヒフスィケはウクライナで一番ポピュラーなビール。ボトルのデザインが個人的に好み。あっさりしていた飲みやすかった。

それでは。