どうもグーテンターク。連日続く悪天候と日に日に短くなる日照時間に早速気が滅入っているネフスかやあいりです。
さて、今回は先週末の話になりますが、実は美容院の帰りにアレクサンダー広場を通ろうとしたらパレスチナ擁護派によるイスラエルとハマスに対する抗議デモに遭遇してしまいました。
10月7日、パレスチナ・ガザ地区の武装勢力ハマスがイスラエルへの攻撃を開始し、イスラエル側が宣戦布告したことで両者との戦争が勃発。ハマスの戦闘員がイスラエルに侵入して市民を連れ去り、イスラエル側も対抗してガザ地区を反撃、その後も悲惨な状況が続いています。日本のメディアでもその様子は連日報道されていますが、その惨状に心を痛めている人も多いのではないかと思います。
世界各国でもハマスによるパレスチナの支配やイスラエルの攻撃に対する抗議デモが行われ、私が住むベルリンでもブランデンブルグ門やアレクサンダー広場、ポツダム広場などの主要観光地で大規模なデモが連日開催されています。そして先週末、アレクサンダー広場近くの赤の市庁舎前でそのデモに遭遇しました。
デモの様子。ドイツ語と英語でスピーチがあり、「フリーパレスチナ」という看板を掲げた人も多くいました。写真にはありませんが、なぜかそこに混じってナゴルノ=カラバフの国旗を掲げている人もいました。(ご存知の通り、ナゴルノ=カラバフ共和国はアゼルバイジャンによる軍事行動により消滅したばかり)歴史的背景や境遇がパレスチナと似ているのも関係しているのか。こうなる前に行けばよかった…
パレスチナの国旗を持った男性が警察により連行されている様子もありました(暴れている様子はありませんでした)。中には泣いている人や急病?により救護を受けている中年男性がいたりと、周辺は混沌としていましたね。彼はアルミホイルのようなシートで被されていましたがあれは何だったんだろう。もちろんその様子を見にきたり写真や動画を撮影している人もいました(私のその一人だが)。
ネプチューンの噴水前では「パレスチナを解放せよ!」という叫び声と拍手が響く。
ドイツでは親パレスチナ派によるデモを禁止したようですが、それでもベルリンでは大規模なデモが続いています。また、警察とデモ隊が衝突したり車が放火されたりと過激な行為をする者もいたようです。デモ隊の暴徒化などで巻き込まれる可能性もあるので、もしデモに遭遇した場合は不用意に近づかない方が賢明かもしれません。
とある通りではこんなビラが貼られていました。
これはガザ地区への攻撃に対する抗議のビラですが、以下が内容です。Google翻訳を参考にドイツ語から訳したものなので間違いがあったら教えてください。
ガザ地区への爆撃をやめろドイツにおけるパレスチナ人の抗議活動に対する犯罪化をやめろ。今起きているドイツ人による反ユダヤ主義にいますぐ対処しろ!人種差別と反イスラム主義の煽動をやめろ!
殺人を止めろ!
とある民間人より:内部
ガザ地区への爆撃に加え、ドイツが親パレスチナ派の抗議デモを禁じたことや戦争に便乗した人種差別や反イスラム主義への煽動に対する抗議文が主な内容でした。それ以外にも、「FREE PALESTINE FROM HAMAS」や「NO LOVE ISRAEL」という落書きが壁に書かれたりとベルリンの至る所に抗議の爪痕が残されていました。ドイツをはじめ、世界各地ではすでに反イスラム、反ユダヤ人主義者によるヘイトクライムが発生しているようですね。
一刻も早く、終戦とガザ地区の市民への救済、両国の平和を祈るばかりです。それでは。