2024年2月上旬、ドイツ生活が終盤に差し掛かったことの話です。
数年前からの知人であるドイツ人二人(そのうち一人は初対面)に久々に会うために彼らが住むデュッセルドルフに行ってきました。彼らはデュッセルドルフにあるとある日本企業に勤めており、度々日本にも来日しているようです。
デュッセルドルフで彼らと合流した後、Brauerei Schumacherというアルトビールが絶品のレストランで食事とビールを楽しんできました。
で、移動手段なのですが普通はバスか列車で行くと思うでしょ?実は、旅の当日はデュッセルドルフで丁度カーニバル期間と見事に被っており、そのためかこの日のバスと列車の値段がアホみたいに高かったのです。なので今回、ドイツ国鉄が期間限定で販売している49ユーロチケット(※)を使って鈍行列車の旅をしてきました。片道の所要時間はなんと12時間笑。我ながらにイカれていますわ。
【49ユーロチケットとは?】
ドイツ国鉄が実験的に発行しているチケット。正式名は『Deutschland ticket』、49ユーロチケットあるいはDチケットとも。1ヶ月49ユーロでドイツ全土の地下鉄や市バス、トラムをはじめ、Sバーンや快速列車(RE)、公共交通機関が運用しているフェリーが乗り放題の素晴らしいチケット。導入期間は2年間らしいが、変更の可能性あり。日本でいう青春18きっぷみたいな感じだろうか。
※注意点
・特急列車(ICEやIC/EC)と国際列車などの長距離列車、FlixTrain、FlixBusでは利用不可。別途チケットを購入する必要がある。
・サブスクリプション形式のため、解約をしたい場合は当月の10日までにキャンセルする必要がある。10日を超えると翌月分の支払いが自動的に発生してしまうため注意が必要。
詳細はDB公式サイトをチェック!⬇️
https://int.bahn.de/en/offers/regional/deutschland-ticket
というわけで、私は49ユーロチケットの利用範囲内であるRE(快速列車)を4回ぐらい乗り換えながらデュッセルドルフに向かったわけです。イカれてやがる…だってDチケが使えないICEは高いし、格安のはずのFlixBusはカーニバルのせいで高額だったし…
スケジュールはこんな感じ。
4:00起床
5:00出発
05:48発 Berlin Ostkreuz、07:47着 Magdeburg hbf
08:35発 Magdeburg hbf、10:16着 Braunschweig hbf
11:20発 Braunschweig hbf、13:28着 Bielefelder Hbf
14:00発 Bielefelder Hbf、16:08着 Dusseldorf hbf
しかし実際はBielefelderでデュッセルドルフ行きの快速がストライキ(またかよ)で遅延、やっと乗れたと思ったら今度は急病人の発生で遅れに遅れを重ね、到着したのは18:30過ぎでした。やっぱりドイツ国鉄は安定してクs
ではベルリンからデュッセルドルフまでの旅路を写真でご紹介!

5:48ごろ、ベルリンのOstkreuz駅からマクデブルク行きの快速列車RE1に乗車。乗車時間は2時間ぐらい。


7:47頃、終点のマクデブルク到着。独特の建築物やFCマクデブルクというサッカーチームの拠点として知られているようです。

マクデブルク駅周辺。それなりに大きい都市ですが駅はショボいですね。写真に映っていませんがラリった感じの年配の浮浪者らしき女性が大声でなんか熱唱していました。

次の乗り換えですが、なんと列車ではなくバス!駅間を接続しているみたいです。

次に向かうのは、Braunschweigという駅。所要時間は確か1時間半過ぎぐらい。

いよいよ出発。USBポートがあるのはポイント高い。
乗車率はそこそこ高め。近くでサッカーの試合があったためか、サポーターらしき人が多くまだ朝にもかかわらず、すでにビールを片手に持っている人もいました笑

乗ったバスはこんな感じ。夜行バス並みに豪華なのはなんなんだ。

Braunschweig駅に到着。地方だが駅は割と大きめ。うるせえサッカーチームのサポーター集団が何組かいました。

家を出発してすでに5時間以上経過しましたが、まだまだ中間地点。次に向かうのは、Bielefelder駅。この路線はハノーヴァーを通るみたいですね。


次に乗車する電車。車内はかなり空いていました。途中停車する大きい駅はハノーヴァー駅ぐらい。車内はなんだか宇宙船みたいでカッコいい。Wi-Fi完備、コンセントもあるのでPC作業もできますね。これが49ユーロチケットで乗れる快速だと…?

Bielefelder駅に到着。あとはデュッセルドルフ行きの列車を待つのみ。
デュッセルドルフに近付いている?ためなのか、この辺からカーニバルの参加者と思われるコスプレした人たちをちらほら見かけるようになりました。私の近くにも、ビール瓶片手に頭に悪魔のツノのカチューシャをつけたアホみたいにテンション高いおばさんがいました。

ストライキで本数を減らしているためか、案の定乗車予定の14:00発の快速はキャンセル。大遅刻確定。クソですね。ICE乗れば一瞬ですが高すぎるので貧乏限界旅人は快速のRE6を待つしかありません。

何時に乗車したのかは正確には覚えていませんが、おそらく16時ごろだったと思います。大遅刻にも程があろう。やっと乗れた。このまま順調にいけば…と思ったのも束の間。今度は急病人の発生によりドルトムント駅でしばらく停車。発狂しそうになりました。

デュッセルドルフには、17:48頃到着予定のようでした。定刻では16:08着だったのでかなりの遅刻ですね。

そして18時ごろ、遅れに遅れを重ね、やっとデュッセルドルフに到着!所要時間はなんと驚異の約12時間…我ながらにようやったわ…

ちなみにデュッセルドルフまでに乗車した快速列車。2段式でなかなか豪華な車両でした。その後この列車はケルン大聖堂で有名なあのケルンに向かうようです。
到着後すぐに事前に予約していたホテルに向かうため、地下鉄に乗車します。

デュッセルドルフの地下鉄の車内。4月に一度訪問していますが地下鉄は初めてでした。

仮装の道具と一緒に乗り込む人たち。丁度カーニバル期間中のため仮装姿の人も多かったです。ドイツのカーニバルは日によってテーマがあるらしく(女性の日、こどもの日等)、この日は子供のためのカーニバルだそうです。
宿泊したホテルになんとか無事に到着。あとは約束していたドイツ人の知人EさんとDさんが迎えにきてくれるらしいので、彼らを待つのみ。しかし、ここで問題発生。Eさんが列車遅延で遅刻する模様。マジかよ。やっぱりドイツ国鉄はクs(大事なことなので2回目)。
19時半、ようやくEさんとDさんがホテルに到着。久々の再開に大歓喜する我々。Dさんの車で来てくれたらしい。あれ、これからビール飲むのに運転して大丈夫…?(※余談だが、ドイツでは軽度な飲酒の場合は合法らしい。おい嘘だろ、日本だと一杯でもOUTだぞ。もちろん限度はあり、泥酔状態の場合はNG。)
そして知人が勧めてくれたアルトビールで有名な「Brauerei Schumacher」というブリュワリーレストランへGOGO!

これがこのレストランで醸造している作りたてホヤホヤのアルトビール!味は言わずのがな。それはそれは超絶品!!口当たりも良く、かつビール特有の濃厚な風味と香りもしっかり楽しめる。こんな美味いビール、今まで初めてかもしれません。これは間違いなく飛ぶぞ!

久々の再会(Dさんは初対面)にProst(プロースト)!乾杯!(写真ブレブレですまん)

店内ももちろんカーニバル仕様に。老若男女みんなコスプレをしてダンスなどを楽しんでいた模様。

アルトビールの下にあったコースター。写真には何もないですが、2杯目以降は何杯飲んだかを把握するためにペンで印を付けます。理由としては、グラスが空になれば自動的に新しいビールが来るからです。そのため飲み過ぎには注意です!
怒涛の絶品料理達もご紹介!※飯テロ注意

前菜

チキンの丸焼き

ドイツのソウルフード、カリーブルスト。私はこれが一番お気に入りです。
アルトビールと料理を堪能したあと、我々は店を出てアルシュタット(デュッセルドルフの旧市街)へ。そこに向かうと、カーニバルの雰囲気に浮かれた人たちで溢れていました。もちろん酔っ払いも多く、救急車が常に停車していました。残念ながら写真を撮るのを忘れていましたが、雰囲気は日本の週末の歌舞伎町みたいな感じでした。足元にはゴミやゲロも落ちていたので雰囲気はよくありません。
私は早くここから去りたかったので彼らに別の場所に行きたいとお願いをし、2軒目のイタリアンレストランへ向かいました。ここではイタリアビールを堪能。イタリアでは乾杯は「Cincin!(チンチン)」と言うんだよとイタリア人店員さんが教えてくれた時、Eさんが「これ日本だったらアレだよね笑」的なことを言い出し、しばらくは小学生みたいなしょーもない会話で盛り上がりました。
夜の23時過ぎた頃に私をホテルまで送り、解散。飲んでいたので彼らの帰りが心配でしたが、無事帰路についたようです。デュッセルドルフの怒涛の1日がなんとか終了。
翌日は9時ごろにホテルを出発。昨日と全く同じ旅程で49ユーロチケットを使ってベルリンに帰りました。49ユーロチケット旅は中々ハードでしたが、これでベルリンからデュッセルドルフに行けることが分かったことが何よりの収穫でした。その話をベルリンの職場の人に言ったらドン引かれました笑
皆様も、ドイツに旅行あるいはワーホリや留学で来たときは、是非お試しください!(→誰がやんねん)ただ、所要時間はかなりかかるので時間がある方に推奨します。
最後に、今回我々が行った「Brauerei Schumacher」の情報を掲載しておきます。地元ドイツ人だけでなく、在住日本人にも人気が高いお店のようです。
Brauerei Schumacher(ブラオエライ・シューマッハ)
住所:Oststraße 123 40210 Düsseldorf
営業時間:月曜定休日 ※年末年始は営業日が異なるので注意
火曜日 15:00〜23:00、水曜日 11:30〜23:00
木曜日、金曜日 11:30〜翌0:00、土曜日 11:00〜翌0:00
日曜日 11:00〜22:00
公式HP:https://schumacher-alt.de/
デュッセルドルフ旅行でレストランに迷ったらとりあえずここがオススメです!日本料理もいいけどせっかくドイツに来たならばまずはシューマッハへGO!本格的なドイツ料理と絶品アルトビールがあなたを待っています。
今日はここまで。では。