2020年1月1日 ロシア・カザン ニューイヤー編前半

ロシア

新年のお祝い後、一緒に来ていた男4人を見かけなくなった。どうやらはぐれたらしい。二人で探してみたが一向に見つからない。彼らの車を止めていた駐車場に戻ったが、すでに車はなくなっていた。どうやら我々2人を置いて行った模様。はぐれて諦めたのだろう。

仕方がないので、そこからはインディラと二人で遊ぶことに。

会場にあった氷で作られた滑り台。子供達の列ができており、かなり人気があった。インディラが「ねえ見て!これ楽しそうね!ネフスかやもやろうよ!私も滑るわ!」とはしゃいでいた。私は断ったが彼女にめちゃくちゃせがまれたので子供に交じって滑ることに。当然だが氷なのでお尻が冷たいし氷水でジーンズが濡れて気持ち悪かったので正直楽しくはなかった。着地後に尻餅を付いてしばらく尻に鈍痛が続いた。慣れないことはするもんじゃないなあ…

ちなみに写真右の真ん中に写っているスマホを向けている女性がインディラ。

続いてインディラの番。彼女が「私滑るから動画撮ってね!」と言ってスマホを渡し、彼女が滑る姿を収めた。子供のようにはしゃぐインディラ。すげえ楽しそうだった。

年明け後もカザン市民の熱狂は止むことなく、より一層加速していった。

会場の密と熱狂ぶりに少し疲れたので、「ヴォルガ川の方に行こう」と提案。そこには昼間にはない幻想的な光景があった。

他の記事のサムネで何度も見せたが、夜のカザン・クレムリンは無限に見ていられる。

まだまだ打ちあがる花火。

まさかロシアのヴォルガ川の上で新年を迎えられるとは夢にも思わなかった。2021年もコロナが収まったら海外で新年を迎えられたらと願わんばかりだ。

ひたすらヴォルガ川のど真ん中を歩いていく。雪がかなり深く積もっていたので歩くたびにブーツの中に雪が入り込む。

ヴォルガ川を渡り、クレムリン側に到着。マーケットやレストランがある方向を散策。不思議なことにそこは人気がなかった。みんな会場に集中していると見た。ステージには女性歌手(?)が歌を披露していた。そこには歌を聴いている人はほとんどいなかった。人気歌手だったら人でごった返しているはずなので多分無名の方なのだろうか。

この周辺はイルミネーションが多く、若いカップルがそこそこいた感じ。

私はどちらかというとイルミネーションとかはあまり興味が無い女なので写真はほとんど撮っていない。なのでここではインディラの専属カメラマン化していた。

これは願い事を紙に書いてポストに入れるらしい。日本でいう神社の絵馬みたいなものかな。

散策しているうちに気が付けば午前2時になろうとしていた。さすがに疲れてきたので帰ることに。4人組はすでに帰ってしまったので一旦駐車場に戻り、タクシーを捕まえる。この時間になるとさすがに帰る人も増えていた。中には酔い潰れてしゃがんだり倒れている人もいた。救急車が来ていたのも納得。

宿に戻ると、キッチンではルームメイト達が新年のお祝いに酒盛りをしていた。顔を出すと皆「С Новым Годом!」と声をかけてくれた。そういえば、新年を迎えてから一滴も酒を飲んでいない。こんな珍しいことがあるのか…というもの、一緒にいたインディラが酒を飲まない人だったので単に飲む機会がなかったというだけだったのだが。

ということで、インディラが寝た後に彼らに「私も混ぜて!」と声をかけ、一緒にウォッカを乾杯した。ようやく私の中で真のロシアっぽい新年(?)を迎えられた気がした。この酒盛りは朝の5時半まで続いた。6時になってようやく寝床についた。なので昼間以降はほとんど何もしていない…

人生初のロシアでの新年はこれで幕を閉じた。